プログラミング教育が小学校に導入されてはや4年が経ちました。
いまいち、取り込まれている感覚がない方も多いかも知れません。
「コードを学ぶこと」「タブレット(PC)を使うこと」
と思われている方も多いでしょう。
でもプログラミング教育には、それ以上の可能性と子ども達のスキルを育ててくれる力があります。
今日は、プログラミング教育で、どんな力が身につくのか7つの項目でお話ししたいと思います。
1. 論理的思考力の向上
プログラミングは、一連の問題を解決するために論理的な手順を考え、それを順序立てて進めていく活動です。これにより、問題解決能力や合理的な判断を行う力が養われ、日常生活や他の学問分野でも役立ちます。
例えば、宿題が複数出された時のことを考えてください。何から手をつけるべきか、どのように時間を配分するかを計画的に進めていくことで、早く終わらせて自分の好きなことをできる時間を増やせるかも知れません。計画を立てるのに役立つのが、論理的思考!たとえば、難易度や提出期限から優先してやり順位を決め、時間内に効率的に終わらせるために段取りを考えることができるようになります。
これは、料理をする過程にもよく似ています。何を準備して、何から始めるべきなのか、順序立てて考えることで、複数の食べ物を同時に食卓に並べることができます。
このように、学校でも家庭でも役立つのが論理的思考です。
2. 創造力の育成
プログラミングを通じて、自分のアイデアを形にすることができます。ゲームやアニメーション、アプリケーションなどを作る過程で、創造的な発想を具現化するスキルが身につきます。
創造力は、アートやクラフトなど新しいものを創り出す時だけではなく、日常生活でも必要なスキルです。
勉強の方法など、みんなと同じようにするのではなく、自分にとって学びやすい、覚えやすい方法を思いつくのも創造力の力です。お友達が困っていて、どうやったらそのお友達を助けられるのか、問題を解決してあげられるのか、その方法を思いつくのに必要なスキルです。
「創り出す」というだけではなく、「考える力」を育てているというった感じでしょうね。
3. 問題解決能力の強化
プログラミングにはエラーが付き物です。エラーの原因を見つけて解決するプロセスを繰り返すことで、課題に対して粘り強く取り組む力や、解決策を模索する姿勢が育まれます。
ワンダーコードのクラスでは、誰も失敗をしたくないので、プログラムが出来上がってからダッシュを動かそうとします。しかし、思ったように動かないということは、しょっちゅうです。何度もテスト(やってみる)して、修正してを繰り返して、自分の想像しているように動くようプログラムを組みます。
プログラム作成を始めたばかりだと、間違えると泣く子もいますし、諦めてしまう子もいます。しかし、少し経つと失敗ということに慣れるのか、当たり前だと思えるようになったのか、何十回とプログラムを間違っても、粘り強くやり直すことができるようになります。数字では測れないものですが、その成長は目に見えてわかるものです。
4. 自己表現力の向上
プログラミングを通じて、子どもたちは自分のアイデアをコードという形で表現します。これにより、自分の考えや意見を分かりやすく伝えるスキルが向上します。
当教室の英語プログラミングのクラスでは、自分のアイディアを出して、それをプログラムとして形作ったり、パソコン上でデザインをしたりと、自分が伝えたいことを他の人に伝える機会があります。
初めてこの作業をするときは、なかなか自分でこうしたい、ああしたいと意見を出せない子が多いですが、一度経験すると自分のしたいこと、改善方法などをチームメイトに対して伝える姿もよく見るようになります。
5. 協調性・チームワークの向上
プログラミングは個人で行うこともありますが、プロジェクトによってはチームでの共同作業が求められる場合があります。共同で問題に取り組む過程で、他者と意見を交換しながら協力して進める力が育まれます。
英語プログラミングのクラスでも、レッスンごとの課題やセクション最後のプロジェクトは、チームで行うことがあります。
本当に何もない状態から子供達だけで作り上げていくので、チーム内での意見交換は必須です。最初はなかなか進まないチームもありますが、回数を重ねると積極的に意見を出し合えるようになってきます。
6. 数的・アルゴリズム的思考の強化
プログラミングは数学的な概念やアルゴリズム的な思考と密接に関連しています。プログラムを作成する際、変数や条件分岐、ループなどの論理的な操作が必要となり、これにより数学的な理解が深まります。
ワンダーコードの初期段階では、長さや角度など、年長さんや低学年生がまだ習ったことのない算数の知識がたくさん出てきます。学校よりも先取りで学べたり、楽しく学べることで、算数への苦手意識を軽減することができるのも特徴です。
7. デジタルリテラシーの向上
現代社会では、パソコンやスマートフォンなどのデジタルデバイスを使わない日はないと思います。特に今のことども達は、生まれた時からデジタルデバイスに囲まれて育ってきました。
それが一体なんなのか、どのように扱うべきなのか、学ぶ必要がある世代です。プログラミング教育によって、これらのデバイスの仕組みや、情報技術の基礎を理解する力が養っていく必要があります。
いかがだったでしょうか?
想像よりもたくさんの利点がプログラミング教育にはあります!目に見えたり、点数で表せられるものではないスキルもありますが、どのスキルも社会に出てから必要なスキルです。
将来、子供達の可能性を広げるのは、学校のテストの点数だけではありません。こういった目には見えないスキルがとても大事になってきます。
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