なぜ英語でプログラミング?

プログラミングって何?

まずは、プログラミングってなんでしょう?

プログラミングは、一般的に「ロボットやコンピュータを動かすこと」と解釈されているようです。

イベント等でプログラミングとは何かと尋ねると、このような回答が返ってくることがとても多いです。

もちろん正解です!

でも実際の「プログラミング」は、もっと複雑はプロセスになります。

プログラミングでは、まず最初に何が課題でどのようにそれを解決したいのか、設計をしていきます。何をどのようにするか決まると、コーディングと呼ばれるコンピュータやロボットに通じるプログラミング言語で記述をしていきます。コンピュータやロボットは、人間のように柔軟に言葉を理解できないので、正確で完璧な表現をしないと伝わりません。

そこでこのプログラミング言語を使って、何をして欲しいのか正しく伝えていきます。
ただ、この「正しく伝える」ということがとても大変で、なんせ完璧な表現ないといけないわけですから、何度も間違いを探しては直しての繰り返しをする必要があります。ここがプログラミングで忍耐力をつけられる部分かと思います。何度も失敗続きだと、イライラするし、嫌になってきますもんね。

テストと修正を繰り返してやっと、初めの課題を解決する設定を正確にプログラムできて初めて「プログラミング」でのプロセスが完了します。結構、複雑な作業ですよね。

プログラミング教育って?

なんでこんな専門家がすることが今の子供達には必要なのでしょうか?

日本の小学校では、2020年度より英語と共にプログラミングも必修化となりました。
義務教育に導入されるなんて、何かしら子どもたちにとっていいことがあるはずですよね!
でも、そのいいことってなかなか保護者様には伝わっていないような気がします。

小学校でのプログラミング教育は、先程お話ししたプログラミング言語を学ぶことがメインではありません。多くの場合、言語に触れないということもあります。

プログラミングのような課題解決のための考え方を身につけるのが、小学校での目的となります。

例えば、「部屋の中が寒い」という課題が目の前にあるとしましょう。

どうやって暖かく過ごすか人によってさまざまですよね。

「多めに服を着る」かもしれないし、「カイロはる」かもしれない、「こたつを用意する」かもしれない、「温かいお茶を飲む」かもしれません。人によって色々なアイディアが出てきます。でも、もしかしたら「多めに服を着ると苦しいから嫌」かもしれないし、「カイロが手元にない」かもしれない「そもそもこたつがない」かもしれませんよね。また何か考えている過程で違った課題が出てきた時に、また考えを直して新たなアイディアを見つけ出す、と考え方を練習していきます。

そうすることで、論理的に考えていく力や問題を解決していく力、「こうすればこうなるかな?」と創造する力、「ちょっとやってみよう」と実行に移していく力が身についきます。この力って、学校のテストなど数値で測れるものではないですよね。でも社会に出ると確実に必要な力です。4年生の時に国語で100点を取れたからって、26歳の時の就職先は役に立たないですよね。。。結局、大人になって役に立つ力は、テストの点や見える数字ではなく、経験や目に見えない力なんです。その目に見えない力やスキルを育てて強くしてくれるのが、プログラミング教育なのです。

なぜ英語でするの?

多くの人が「これからの時代は英語が話せて当たり前」と感じていると思います。

英語が話せるだけで仕事があると思いますか? 私は、アメリカ留学を通じてそれなりの英語は身につけてきましたが、英語が話せるだけでは全く武器にはならないということを目の当たりにしてきました。やはり、英語が話せるプラス別のスキルや知識が必要です。

私は、大学で生物学を勉強したので、海外論文をベースに教材を作る会社に採用されました。英語が話せるというだけでは、選ばれなかったと思います。「英語話せるプラス理系の知識を持っている」ということを買ってくれたのだと思います。

日本の学校では、英語は教科の一つで、コミュニケーションのツールではないですよね。だからほとんどの人が6年間学校で学ぶにも関わらず、自信を持って英語を話すことができません。ちゃんと基礎的な文法や十分な英単語を知っているのに、どうしても使うことができないわけです。それは、やはり教科として、テストでしか英語というものに触れてこなかったからだと思います。

もし習った英語を使って他の何か(例えば、調理実習する、国際交流するなど)活動を行うことが頻繁にあれば、間違っても知っている言葉をどんどん話して自信をつけていくことができるのではないかと思います。

当教室では、プログラミングのレッスンを英語で行っています。それはまさに、「英語が教科だ」という認識が生まれる前の年齢に「英語を使って活動する」という経験をして欲しいと思うからです。

じゃあなぜプログラミングなのか?それには、2つ理由があります。

1つ目の理由は、プログラミング言語のほとんどが英語でできているからです。

小学校の時は、まだプログラミング言語まで習わないかもしれませんが、中学高校と進んでいくと、そのうちコーディングを学んでいくことになります。数列や使われる言語は、英語です。もし、日本語でプログラミングを始めて、実際にたどり着いた先にまた英語で覚え直すということをしなければなりません。でも初めから英語で短いコードを習っていれば、移行も楽ですよね。だってプログラミング自体は、英語で習っていたわけですから。

2つ目の理由は、目的は「英語を学ぶこと」ではなく「ロボットを動かすこと」なので、ロボットを動かすことに集中している間に自然と英語を覚えてしまうからです。「ロボットを動かすこと」は楽しいので、それをするためには英語のコードを知っていないといけない、なので必要に駆られて覚えてしまうという最高のループなんです!レッスンをしていても、英語が嫌いなこや興味がない子でも、ロボットを動かしたいので、何も言わずに覚えてしまいます。「英語をしたくないからロボットしなくていい」という子は今までいません。

楽しんでいるうちに自然とアウトプットして、覚えてしまうので、子どもたちにとっても楽で身につきやすいというわけですね。

今日のポイント

・プログラミングは、「設計→記述→テスト→修正」複雑なプロセス

・小学校でのプログラミング教育は、プログラミング言語(コーディング)を学ぶのが目的ではない

・プログラミング教育は、「論理的思考」「問題解決能力」「創造力」「実行力」の考える力を身につけるため

・英語を話せるだけでは仕事は手に入らない

・英語を使って活動することで、英語を自然と使い身につけることができる

・プログラミング言語のほとんどが英語ベースのため、英語で学ぶのが1番自然

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